前編では、学生時代のバレーボール中心の生活や、テレビ局での営業・報道の経験、そして大学教員という道を選んだ理由について伺いました!
後編では、斉藤先生の人生観を大きく変えた出会いや、その経験を通して得た考え方、そして学生へ伝えたいメッセージに迫ります💭
人生を変えた出会い ~俳優・樹木希林さん~
人生に大きな影響を与えた人物として、先生が真っ先に名前を挙げたのが2018年に亡くなった俳優の樹木希林さんである。
先生は報道部でドキュメンタリー番組の制作などに携わる中で、映画製作にも関わってきた。
樹木さんとの出会いは、映画「約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」(2013年)で監督を務めたことがきっかけだった。
死刑囚の母親役として樹木希林さんに出演依頼を重ねたが、何度も断られ、交渉は難航したという。
そこで思い出したのが、営業時代に先輩から教わった「一回であきらめるな。どうしても困ったら手紙を書け」という言葉でした。
作品にかける思いを長文の手紙にして手書きで送ったところ、後日承諾のファックスが届いた。
その時の必死だった思いや喜びは今でも忘れられず、諦めない気持ちを思い出すために、そのファックスはいまも研究室の机の引き出しに大切にしまっているという。


↑樹木希林さんと斉藤先生
撮影後も交流は続き、樹木希林さんからかけられたある言葉があった。
「人生を楽しもうよ。迷ったらまずやる。失敗してもいいじゃない」
目標に向かって努力するあまり、目の前の楽しさを後回しにしてきた先生にとって、その言葉は強く残った。
一日一日を楽しむことを意識するようになってから、肩の力が抜け、物事に向き合う姿勢も変わったという。
あの時かけられた言葉が、今も先生の人生の指針となっている。
学生に伝えたいこと
学生に向けて先生が繰り返し語ったのは、「とにかくチャレンジしてほしい」という言葉だった。
やりたいと思ったことに挑戦するのは簡単ではなく、大学時代の挑戦の多くは失敗に終わることも多い。
それでも先生は、「その失敗こそが、将来の糧になる」と語る。
営業から報道、そして大学教員へ。
理想通りに進まなかった新人時代の経験や、その後の人との出会いによって人生の軸が変わってきた先生自身の歩みが、その言葉の端々に重なっていた。
★先生の心に残る一冊★

『俺たちの箱根駅伝』

斉藤先生が学生におすすめしてくれた一冊が、池井戸潤著『俺たちの箱根駅伝』である。本書は、箱根駅伝という大きな舞台に「関東学生連合チーム」として挑む大学生たちが、高い目標を掲げ、挫折を乗り越えていく姿を描いた作品だ。同時に、その舞台裏で生放送を支える多くのテレビマンたちの熱い想いと奮闘も描かれており、二つの現場が交差しながら物語は展開していく。
先生がこの本に強く惹かれた理由として挙げたのは、「逆境に立ち向かう若者の夢」が描かれている点である。大きな挫折を経験しても、仲間と思いをぶつけ合い、支え合いながら前に進み続ける姿に、学生時代のバレーボール経験や報道の現場での自身の経験が重なったという。
いかがでしたでしょうか!
私自身もこのインタビューを通じて、たとえ今、理想的な道を歩めていないと感じていても、その経験は必ず次につながるということを学びました。目の前のことに情熱を注ぐ日々を積み重ねていくことが、自分らしい人生へとつながっていくのだと感じています。
挑戦の中では、思い通りにいかないことや葛藤を抱える瞬間も少なくありません。迷いながらも前へ進もうとする学生にとって、『俺たちの箱根駅伝』は、そっと背中を押してくれる一冊だと、私自身も読んで感じました✨
ぜひ、皆さんも手に取って読んでみてください。
また、斉藤ゼミや映像応用実習で制作した映像作品は、YouTubeチャンネル「関西大学ドキュメンタリー劇場」で公開されていますので、ぜひチエックしてみてください!
